対処すべき課題 task
当社グループを取り巻く経営環境は、国内では労働力不足等を背景に働き方改革の推進やAI等新技術の活用が進んでおり、海外ではアジアを中心とした人口増加に伴う経済発展等により、輸出入量や消費市場のさらなる拡大が見込まれておりました。経済活動は、コロナ禍から経済社会活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善するなか緩やかな回復基調で推移しておりますが、ウクライナや中東情勢の悪化、資源価格や原材料価格の高騰、円安による物価上昇などの影響から、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような外部環境の変化のもと、当社グループは、収益力・成長力の向上を図るため、長期ビジョン『KAWANISHI2030』および中期経営計画『Vision2024物流イノベーションへの挑戦』において、以下の基本方針・基本戦略を掲げて取り組んでおります。
1.基本方針
- 取引先顧客へのサービス向上を第一とし、当社のステークホルダーへの信頼関係の構築を維持します。
- 健全な財務体質を意識しながら経営基盤の安定と強化を基本とし、筋肉質な体質を実現すべく、既存事業について利益率の改善を図ります。
- 高度情報化社会において激しく変化し続けるビジネス環境に対応し、日進月歩の最新技術の適用検討を進めながら、地球環境にやさしい物流をテーマにSDGsやカーボンニュートラル等これからの社会で企業に要求される様々な課題に取り組みます。
2.基本戦略
- 既存事業の拡大・強化
- 物流センターの機能拡充/スマート倉庫/ロジスティクス構想の検討
- 物流サービスの強化/Vendor Managed Inventory(VMI倉庫)の提案
- 運送部門強化
- 海外物流業務の強化
- 輸出貨物案件の取り扱い増加
- メーカー物流の強化
- 通関体制の強化
- 成長に向けた取組と戦略的投資の調査研究
- 次世代型荷役機械装置や業務効率化ツールの検討
- 次世代型物流倉庫の建設地/規模の検討および既存施設の再構築の検討
- GDP倉庫・運送の調査検討
- 基幹システム再構築の検討
- 地球環境にやさしい物流構築の検討(SDGs・カーボンニュートラル実現に向けた取組み)
- 社内体制の強化
- オフィスワークの改革
- RPAなどの省人化に寄与するシステムの導入による業務集約
- コンプライアンスの強化
- システム化推進による競争力強化
- 営業体制の強化
- ダイバーシティへの対応
- 労働力不足に対応した人財戦略の強化
- 社内教育体制の充実
- 財務基盤の強化